労務管理Q&A
優秀な人材を確保したいと考えています。募集や採用面接時には何かルールがあるのでしょうか。教えてください。
優秀な人材を確保したいという思いは、業種・業態を問わず全ての事業所の望みであると思います。その思いが強いがため、行き過ぎた募集広告や、面接時の質問等により、優秀な人材を逃してしまうようなことがないように注意しなければなりません。
募集や面接時に注意しなければならないことは主に次のようなことです。
- 募集時の文書には、業務内容、就業の場所、労働契約の期間、始業及び終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間及び休日、賃金の額、社会保険・労働保険の適用等の必要事項を記載すること
- 募集時の文書には、求職者に誤解を与えるような虚偽の内容を記載しないこと
- 合理的な理由がなく、年齢・性別に制限を設けないこと
- 履歴書・エントリーシート等に親の職業・家族構成など求職者本人に責任のない事項、思想・信条などプライバシーに関する事項の記載を求めないこと
- 面接時においても、親の職業・家族構成など求職者本人に責任のない事項に関する質問をしないことまた、契約は当事者間の真の合意により成り立つもので、雇用契約も当然例外ではありません。
就労後に労働条件に対する理解の食い違いから生じるトラブルを防止する意味でも、就業規則の内容を丁寧に説明し、質問があれば誠実に答える等の行為により、労働条件を最大限理解してもらうようにしましょう。もちろん、人物をしっかり見極め、使用者として望むこともきっちりと伝えて、お互いに合意が形成されたら、正式に雇用契約を締結するようにしてください。